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fragment01

「あんたまさか、リッターなのか?!」

「なによ、リッターって」

「違うのか…」

「だからなによ、それ」

「この『終焉無き世界』に終わりをもたらしてくれるっていうおとぎ話さ…」

「なにその中二くさいの…」

「白い従者を連れているっていうからてっきり…」

「どこにそん…なの…」

振り返るとヤツがにんまりと笑っていた。

白いからだ、白い鬣、きっちり着こなした燕尾服。

そりゃはた目から見れば彼は白い従者だろう。

「…なんであんたがいるの」

「おンやあ?申し上げませんでしたかな?わたくしあなた様のいらっしゃる場所ならいつでもどこでも

おともすることが可能なのですよ?」

にやにやと笑う白い歯が腹立たしい。

いつも通りそれだけはやたらといい声で私を馬鹿にしたように言いながら、

ヤツはさっと顔を村人に向きなおした。

「そンれにしても、この世界、まあなんというかくも中途半端なファンタジーでしょうなあ!」

「だれが書いたのよこんな中二くさい話…まるで中学生の文芸誌じゃない。しかも超古典的な。」

「さアて、私ども、筆者様の事は神に等しき存在として崇め奉りますが、このようにお話の進行顛末を

放棄された方の場合は『神は死んだ』と申しまして。死にたもうた神など教会に祈るのみでございますので、

さして重要視いたしません。」

「どうでもいいってことね」

「さようでごンざいまして。しかしまあ、このご時世そういった世界が、日々養鶏場の鶏の卵の如くぽこぽこと生み出されている始末。我々もさしてそのようなどんぐりの背比べ的な内容の物は、中身も見ずに処分するのが常でございます。」

「じゃあなによ、この世界はちょっとそこらのどんぐりと違うってこと?」

「いいえン。対して変わりません。」

「なんなのよ!」

「この世界、筆者は20038人に及ぶ複合世界にございます。」

「はあ?」

「つンまり、要点のみを申し上げますと。我々もすべての物語という物語を中身も見ずに殺すのは忍びない、と考えまして。似たような世界をがっちゃんこーっと合体させたうえで出来上がった世界がここになるのでございます。」

さも楽しそうにひひひ、と笑う馬を、私は殴り殺したくなった。

「それどうやって終わらせろってのよ…。」

「ご安心を!この世界、20038人集まったとしても、結末は同じでございます。」

「…つまり、似たり寄ったりな設定と人物が集まってるってこと?」

「さっすが上条お嬢様!お察しのとおりでございます。さあて、お手並み拝見仕りましょう!」

「ちょ、ちょっとまって、この人が言ってたリッターってなによ?私たちの事は世界の住人にはかかわれない事項なんじゃないの?」

「おンやおや、そのことをお伝えしわすれました。我々の事は世界の住人は基本的に察することもできません。しかし、先ほどお伝えいたしましたが、筆者はこの世界の神にございますれば、それに等しき我々もまた神に近しき存在。

つまり伝説上の救世主のごとき扱いをされるケースがございます。お嬢様はその立場を無視することも、有効にお使いになる事も自由でございます。」

「りったーって、もしかしてWriter?」

「さあンて、我々、言語というものの概念につきましては知識はかなり乏しいものでして。」

 
**
かきかけの何かを投下するシリーズ。もうこれ2・3年前のですが気にしない。
ツンツンした文学少女と、途中で作成をやめてしまった小説たちを終わらせるために少女を異世界にぶっこんだ、
頭が馬の紳士(癪に障る語り口調)

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